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大量スキャニングの推進で病床確保?紙でのデータ保存がたくさん残っていませんか

アナログからデジタルへの転換がどんどん促進されている現代において、ほぼ全業種的にその傾向は弱まることなく進んでいます。その中で比較しても、病院を始めとした医療関係の事業分野はデジタル化が比較的進んできた分野です。

ただ医療という分野はその長い歴史故に、別の視点から見ると、矛盾しているようですが、アナログデータに溢れている分野でもあります。まだスキャニングによるデジタル化のメリットを享受できる分野と言っても良いでしょう。

アナログデータに溢れている大半を占めているのがカルテを始めとした患者の診察情報の類です。確かに電子カルテというのは比較的早い段階で導入が進み、広く浸透していると言えますが、電子化に切り替える以前のカルテデータはアナログのままに保存されているケースはかなり見受けられます。大きな部屋が完全に紙資料などで埋まってしまっているということもあるようです。

ある分野においては、最先端を走っている人たちに溢れている業界ではありますが、一方で実際に物理的な施術が必須の分野でもありますので、どうしてもデジタルとアナログの境界が至る所にある業界です。

そういった少し特殊な業界である医療分野、特に病院についての現状について考えてみたいと思います。

病院のデジタル化の浸透状況

まず医療分野、病院のデジタル化の現状について概観します。

冒頭にも述べましたが、医療、病院の現場というのは、その他の業界から見ても比較的デジタル化の浸透が進んでいる業界です。

先端技術に対する好奇心

背景は幾つかありますが、理由としてまず挙げられるのが、医療関係者、特に医者が最先端の技術というものに対する好奇心が非常に高い傾向にあるということです。

そもそも医療の分野は最新技術が集積している場所という特性があります。人間の最も根源的な欲求である、健康に長生きしたいという欲求に直結する分野ですので、歴史的に見ても最新の技術や知識に対するインセンティブが好奇心以上に強くなる分野と言って良いでしょう。

その根源的な欲求であるが故に、際立った知性を持った人が集まりやすい性質もあります。知性の高さ故に未知の領域に踏み込むことができるというだけでなく、親が兄弟が苦しんでいる病気を何とかしてあげたい、救ってあげたいという義侠心を持ち何かを学ぶ人が多いというのは、その時点で治療方法が無いものに向かっていく以上、現状では満足することができないということですので、何か方法は無いかと新しいものには非常にセンシティブな傾向になりやすいです。

先端技術に触れやすい環境

医薬品や医療器具、手術道具などは日進月歩で進化しています。それは膨大なコストを掛けて日夜開発を続けている医薬品メーカーや医療器具メーカーの研鑽の賜物ですが、膨大なコストを掛けて開発したものを売ることを考えた時に真っ先にそのターゲットとなるのが、病院、医者といった医療従事者です。

車のように広く大衆に売る薬もありはしますが、売上構成的には医療向けのものが大半を占めるからです。良し悪しは別にして、医者の数がそこまで多く無い現状を考えると、そこに何かを売る側からすれば、ターゲットを絞ることができるので、その分接触は濃厚になります。我々が思っている以上に最新技術に関する情報に触れる機会は多いことと思います。

コストに対して柔軟性が高い

人的リソースの性質的にデジタル適性が高いというだけでなく、コストに対する柔軟性が比較的高いという点もデジタル化の浸透具合が比較的高いことの理由の一つとして考えられます。

そもそも医療には多額の費用が掛かる分野という前提が広く浸透しているので、高額になりがちな最先端の医療技術に対しても、価格に対して一般に考えるよりも積極的に考えやすい環境もあります。

費用対効果を考える時に基準となるのが損益分岐点だけでは無いということ、つまり高くても良いものなら買うという傾向があるということです。それはおそらく最先端の機器の購入に限らない傾向と言えるでしょう。

少し前、20年ぐらい前まではパソコンもそこそこ高いものではありましたが、比較的導入が早かったのは、このコストに対する考え方の特殊性はあったかもしれません。

労働集約的産業としての性格

ある程度医療行為を適正に展開するには労働力の確保が欠かせません。つまり労働集約的な性格がある以上、情報伝達のスピードや正確性、省スペース性といったメリットのあるデジタル化の効用は高いことは自明です。

また物理的、肉体的な施術、例えば手術などですが、そういう非常に神経を削る作業が日常的な分野においては、体を酷使しない、休めておくということも他の分野より重要になってきます。そういう意味でも効率的に仕事を進める意義は高いと言えます。

また良し悪しは別にして、医者や看護師の数が足りているとは言い難い現状を考えれば必然的に効率性には目が向きやすくなります。

最新機医療機器のデータ閲覧端末としてのPCの普及

デジタルデータの閲覧用の機器としてのパソコン(PC)やタブレットの汎用性は群を抜いています。その特性は最先端の医療機器においても大いに活用されています。MRIでの解析画像を見たり、内臓や血管の詳細な位置把握をするために3D画像を見たりする端末は、パソコン、もしくはタブレットで見ていることが多いはずです。

他の選択肢は無いと言っても良いぐらいコストパフォーマンスも優れていますし、使い勝手という意味でも基本操作、つまりマウスやキーボードの取り扱いというのは、学生時代に簡単に習得できているものですので、利用しようと思うのにほぼ障壁がありません。一時期、電磁波などの影響を考慮しなければならないこともありましたが、技術革新でほぼ気にしなくてよいレベルになっていると思います。

デジタル化をするにあたってこの汎用機としてのパソコンが身近であるということは非常に大きなメリットと言えます。

アナログなツールの優位性がまだある

今までは、デジタル化にいかに親和性がある分野かという点で見てきましたが、今度は、まだ残っているアナログな部分について考えます。

患者が相対的に高年齢であること

医療行為を必要とする人は全年代に存在しますが、病院に行く頻度が高いのはどうしても高齢の方々が多くなります。そうなると、その高齢の方々はデジタルな機器に対するアレルギーがあったりしますので、例えば問診票などはタブレットなどで入力してもらった方が圧倒的に管理しやすいですが、主要なターゲットに対して有効では無いので、導入を見送るということもあり得ます。

そうすると、紙媒体での問診票しか選択肢がなくなってしまいます。

簡単すぎるので中々デジタル化に移行しない

簡単すぎるので、中々デジタル化が進まないというのは、どの業界にもありうることですが、医療においてもそういう部分はまだまだあるかと思います。

例えば入院患者の日々の体温情報の管理などです。体温計のデジタル化はほぼ100%と言って良いほど進んでいるかと思いますが、もう一歩進んでその取得した体温をどのように記録、管理しているかというとまだ紙ベースということは多いように思います。

体温を計測する頻度が日に数えるぐらいしか無い以上、そこまでデジタル化の必要性を感じていない部分の顕著な例です。体温を計測すること自体、患者にでもできるということもあるかもしれません。患者に測らせて記入するということを考えれば記録をデジタル化するのは、デジタルに不慣れな高年齢が多い現状では難しい部分はあるかもしれません。

人体がアナログであるということ

医療行為の主なターゲットは人体に纏わります。風邪をひいた、捻挫、骨折をした等、人体に纏わるダメージに対するケアを医療と呼ぶ以上、ここはどこまでデジタル化が進んでも切り離せない部分です。そういう意味ではアナログとデジタルの境界はずっと存在し続けることになります。

病院に残るアナログデータ

病院に残っているアナログデータの代表格と言って良いのが、カルテ(診療録)です。

カルテはそもそもの性質から、かかりつけの患者がいれば、できるだけそのカルテは残しておきたいと思うのが人情ですし、そもそも捨て難いものです。カルテは、医師法24条により、5年間の保存義務が課されていますので、一定期間捨てられないという点もあります。

法律による保存義務は、逆に言えば5年が経過すれば破棄可能ということも言えるわけですが、実際のところ古いカルテをしっかりと管理し切れていることは少なく、結果的に捨てる踏ん切りがつかずに、もしくは責任の所在が曖昧なために宙に浮いてしまい、残り続けやすいものです。

その他にも様々な検査結果も紙媒体の場合も多くあるでしょう。

病院のアナログデータの形状から考えるスキャニングのメリット

病院に残っているアナログデータは、先述したとおり、カルテや検査結果のデータです。これらが膨大な数、カルテ室やカルテ棚を占有していると思います。電子カルテ化された病院でも大きな病院であれば、過去のカルテの扱いには難渋して、結局膨大な量のカルテが残ってしまっていることは往々にあるようです。

別の記事でも紹介しましたが、これらのカルテなどの紙資料をスキャニングでデジタル化するだけでかなりのスペースを確保できる可能性は高いです。少し沈静化してきましたが、一時期コロナ対応で、病床の確保が問題になった時、人的リソースという問題の切り口だけでなく、グリーンゾーンとレッドゾーンの切り分けが必要になったことから物理的なスペースも不足していたケースもあったかと思います。そういう意味では時代の要請としても省スペースであることの重要性が高まってきていると言えます。

しかも建築事務所の設計図などと違い、医療関係の紙資料というのは、人が手書きすることが主体の大きさなので、スキャニングの機器が対応しているサイズ、例えば大きくてもA3ぐらいのサイズに収まっていることが多く、スキャニングによるデジタル化には非常に馴染みやすい媒体、資料と言えます。

またある程度データを紐づけることが重要な紙資料、つまり検索しやすいように一定の場所に記号などが付番されている場合も多く、その場合ほとんどがスタンプを利用した付番だと思いますので、OCR等によるスキャニングで文字データもある程度拾える可能性があります。

また大学の資料のように冊子形状にはなっておらず、まさに紙一枚の状態になっていることが多いこともスキャニングしやすいと言えるでしょう。思ったより早いスピードでデジタル化が完了できる可能性はあります。お困りの病院関係者の方はぜひ一度問合せだけでもしてみることをお勧めします。

まとめ

今回は病院におけるスキャニングによるデジタル化について考えてきました。技術的に先端を走っていると言って良い分野の医療関係業界。様々な先端技術のおかげで、患者の負担なく体の内部を想定できるようになったりしました。ただ、歴史が長い故に溜まってきたアナログデータが山積しやすい分野でもあります。

ただよくよくその紙資料を観察してみると、大きさや形状はスキャニングに非常に適した資料である可能性は高いです。それはつまりスキャニングを非常に効率的に進められる可能性が高いということです。

どうしても人体や人命に関わる非常に神経を尖らせなければならず、またアナログとデジタルの境界が常に存在すうる難しい分野ではあります。ただ、全方位的に負担を減らすことは最善の医療を提供するという観点からも効率化は避けて通れません。

また新しいものを生み出すには過去のデータ、症状の情報というのは非常に貴重なはずです。新しい発見はそこにしか無いと言って良いほど重要な意味を持つものでもあります。安易に捨てずに、デジタル化という最善の対策で現在も未来も活用しやすいものにしておくことは、義務と言っても良いかもしれません。

どうしても個人情報が絡んできてしまい、社会全体での共有というのは難しい部分はありますが、よりより医療の開発という意味では乗り越えなければなりません。ただ、デジタル化していなければ、そもそも始まらないですので、まずは個々の病院内だけでもスキャニングによるデジタル化を進めて欲しいものです。