記帳代行をアウトソーシングするメリット・デメリット

2019/08/28
会社の帳簿を経理部に代わってつけてくれる『記帳代行サービス』。 色々なサービスがありますが、どのサービスを利用するか決める前に経理業務を外部の会社にアウトソーシングすることのメリット・デメリットについて知っておきたい、と考える経営者の方も多いのではないでしょうか。 そこで今回、この記事では、「記帳代行をアウトソーシングするメリット・デメリット」について解説します。    

記帳代行とは

まず、記帳代行とはどのようなサービスを指すのでしょうか。解説した記事から引用してみます。
読んで字の如く、記帳作業をあなたに代わって専門の業者が行うサービスです。これまで税理士が税理士業務の一環として記帳代行作業を請け負うことが多かったのですが、帳簿記帳は単純作業です。税理士は他の業務も行なっているため、あまり積極的にやりたい仕事ではありません。だからか税理士の記帳代行は若干割高なことが多いようです。裏を返せば記帳代行業者は単純作業を忌避する理由がないために、適正価格で帳簿をつけることができます。 https://b-outsource.com/blog-registering/2721/
   

記帳代行のメリット、デメリット

上記のように便利なサービスなのですが、私たちがパソコンの普及に伴い誰でも手軽に文章を作れるようになった代わりに読めるんだけども書けない漢字が増えてしまったように、便利な反面デメリットも発生します。きちんと功罪把握してから利用するようにしたいですね。  

記帳代行のメリット

  • 作業の手間が省ける
  • コストダウンが見込める
  • 業者は経理作業に慣れている分、正確、且つ迅速
  • プランによっては税金申告を代わりにやってくれる
  • 自前の経理部を持つのと違い、業者は容易に変更できる
経理業務を外部に委託することにより、利益を生み出す仕事に集中することができるようになります。また、新たに経理担当の社員を雇い入れ育てるよりは掛かるコストも少なくて済みます。 記帳代行業者のスタッフは、既に何社かの他社の記帳も恒常的に代行してやっている記帳のプロと言えます。1社分の経理しかみない経理部と比べると記帳作業の経験密度が高いので、精度の高い仕事を素早くこなしてくれることが期待できます。 税理士資格を持っている記帳代行業者は、税金申告を代行して行ってくれます。また、アウトソーシングであるので、業者の提供する記帳代行サービスが自分の会社に合わないと感じたら、別の業者に切り替えることができます。

記帳代行のデメリット

  • 会社の重要情報が流出してしまう恐れがある
  • 自社の経理担当者を育てる際に不便が生じる
  • 帳簿記帳を代行してもらうことによって財務状況の把握にタイムラグが生まれる
  • 業者とやってもらいたいことのマッチング次第では、予想外に費用が掛かることもある。
記帳代行業者を利用する場合、領収書などの社内の財務情報を外部の代行業者へ渡すことになります。万が一預けた証憑が紛失してしまった場合な思わぬところに社内の重要情報が流出してしまうリスクがあります。利用する際には情報管理には十分に注意するようにしましょう。 また、自社で新しく経理担当社員を育てたい場合などには、業者が人材育成してくれるわけではないので実務経験を積ませることが難しくなります。 記帳代行の流れとして、必要な伝票等を業者に渡してから整理されたデータとして返ってくるまでに数日を要します。そして返ってきた報告をもとに帳簿内容を確認するのですが、するとリアルタイムでの経理の状態の把握が難しくなる点もデメリットと言えるでしょう。 業者によっては基本の価格が安くとも、必要なオプションを足して行くと結構割高になってしまう価格設定のところもあります。 業者選定の際には基本料金の安さだけでなく、サービス体系も考慮に入れて選ぶようにしましょう。  

まとめ

いかがでしたでしょうか? 記帳代行業者の導入を検討する際の参考になりましたでしょうか。 面倒な記帳代行業務を、得意とする人材にお任せする記帳代行サービス。 帳簿記帳をアウトソーシングして、空いた時間を有効的に利用し会社を育てる。 記帳代行を上手に利用して会社運営を効率化していきましょう。 さまざまなメリット、デメリットを理解し、「記帳代行」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。