ネットショップ最大手、Amazonの快進撃

2019/11/23
「アマゾン恐怖銘柄指数」という言葉をご存知でしょうか? 英語で書くと“Death by Amazon”、直訳すると『アマゾンによる死』という恐ろしげな言葉です。その内容は、米通販大手Amazonが台頭してくることによって業績が落ちるであろう小売業を中心に構成された54社をまとめた米株式市場の銘柄指数になります。いち企業名がついた銘柄指数が作られるほど、Amazonはアメリカでの存在感を増してきたことがわかります。 なんとこの54社の中には世界最大のスーパーマーケットチェーン“ウォルマート”も含まれていました。ウォルマートと言えばかつて地元の商店街からお客を奪って潰してしまい、『ウォルマート経済圏』なんていう言葉が社会問題になるほどの権勢を誇ったのですが、そのウォルマートが追われる立場になってしまうほどAmazonが強くなってきているわけです。  

Amazonの始まりはガレージから!?

そんなAmazonは1994年11月にシアトルの一角のガレージで始まりました。MicrosoftやGoogleなど他のマンモス企業もガレージからスタートしています。Amazonもガレージから世界的な大企業へと至ったわけですが、その道は決して平坦ではありませんでした。    

はじめは古本屋だったAmazon

Amazonが立ち上がった当時、ネットショップとは   ・実店舗のオマケ ・もしくは実店舗を構えるほどの資金力のない怪しい会社が運営している。 ・送料を考えたら結局お店で買った方が安い。 ・注文しても本当に届くのか分からない。   というように、大多数の人間にとって身近なものではありませんでした。 そこでAmazonの創始者ジェフ・ベゾスは当初Amazonを『本』を専門に扱う会社として立ち上げます。 本を読む人はインテリが多く、本を読むようなインテリはインターネットに通じていることが多いというわけです。 さらに国土の広いアメリカでは、全国に展開している大型の書店も少なく、田舎町などではガソリンスタンドに設置されている洗車待ちの時間に読む雑誌くらいしか本に触れる環境がないところも多かったという事情もあり、インターネットで売る商品として最適だとの判断でした。        

アマゾンがとった『ロングテイル戦略』とは

ロングテールとは、主にネットにおける販売においてみられる現象で、売れ筋のメイン商品の売上よりもあまり売れないニッチな商品群の売上合計が上回る現象のことです。その名前の由来は「売れ筋商品」と「それ以外の商品」を軸に並べたグラフを見たとき、売れ筋商品が恐竜の頭に、売上の少ないほうの商品群(テール)が低く長く図示され恐竜のしっぽに見えることから、ロングテール(長いしっぽ)と称されました。 売り場面積という制約がないネットショップでは、幅広い品揃えで世界中のニッチな需要を狙った方が成功しやすかったのでしょう。結果、アマゾンは世界的な大企業へと成長を遂げました。  

最後に

ネットショップを開設する場合は商品の価格調査をする必要があります。価格調査は大変労力のかかる作業ですので、専門の代行業者に依頼することをオススメします。