ネットショップでは価格調査を行った上で適切な価格を消費者へ提示するのが重要です。しかし同時にネットショップ自体の文章、そしてデザインについても適正化する必要があります。
デザインやレイアウトの適正化に使えるのが「ABテスト」であり、理解しておくと効率的によいデザインやレイアウトへネットショップを改善する際役立つでしょう。
今回はABテストの基本を知らない方へ概要やポイントを解説していきます。
目次
複数のパターンを比較・検証しよう!ABテストとは
ABテストとは簡単に言うと、「デザインやレイアウトが異なるAとB、2つのパターンを同じ条件でユーザーへ見せてデータ計測を行うテスト」です。ケースによってはAとB以外にCといった3つ以上のパターンを用意することもあります。
- どのパターンが一番閲覧数が多いか
- どのパターンが一番購入ボタンをクリックされたか
といった状況を確認することで、最適なデザインやレイアウトパターンを把握できるのがメリットです。
企業がさまざまなABテストツールを提供しているので、ぜひツールを利用しながらスムーズにテストしてみましょう。
その結果偶然ではない?ABテストを有意義にするためのポイント
ABテストを有意義に行うためには、次のポイントを踏まえる必要があります。
テストで何を目標にするのか決めておく
ネットショップにはさまざまなページがあります。
- 他のページへの回遊を促すトップページ
- 商品購入をしてもらう各商品詳細ページ
- 集客増加を狙うコンテンツ記事ページ
こういった要素ごとにネットショップ内の役割や達成したい目的は違います。
ABテストを行うときも、「まず目標を定めてから目標に沿ったデザイン・レイアウト変更を行ったパターンを複数用意する」ことが重要です。目標を基に素材がきちんと構築されていないと、ABテストで成果を計測しても意味がありません。
日時といった条件を合わせて比較・検証を行う
ABテストで条件がそろっていないのはNGです。違ってよいのは基本的にデザインやレイアウトといった素材の構成だけだと覚えておきましょう。
たとえば
- Aのパターンを7月
- Bのパターンを8月
に公開して計測を行ったとします。
しかし7月と8月では祝日が異なったりと、消費者の心理に影響してくる要素が変わってきます。また7月と8月で別のセールやキャンペーンをネットショップで行った場合も消費者心理が変わってくるでしょう。
結果的に得られたデータは同じ環境で収集されたものではないので、比較する前提が成り立っていないものになってしまいます。
有意差を確認して結果が偶然ではないと証明する
統計的に偶然と判断できない、つまり正しいデータだと証明する1つの指標が「有意差」です。有意差が大き過ぎると得られたデータが偶発的に発生した可能性があるので、正しいデータとして施策へ活用するのが難しくなってしまいます。
有意差をなくすためには、まずデータの基になるサンプルを多く収集しておくことが1つポイントです。ある程度閲覧数や購入数といったデータが得られているページに対してABテストを行ってみてください。
またインターネット上では有意差計測ツールというのが無料で使えます。有意差は人力で計算するのが面倒です。得られたデータが偶然ではないと証明するためにもツールの導入を検討しましょう。
まとめ
今回はABテストの概要やポイントを解説してきました。
ABテストを行うことで効率よくネットショップページの改善が可能です。価格調査を行って適切な価格決めができるようになるだけでなく、ABテストでデザインやレイアウトも適切にして常に最高のネットショップを目指してみましょう。
弊社では価格調査の代行を行っています。ABテスト実行とともに価格でも勝負を掛けたいときにぜひ利用してみてください。