市場調査の基本の基本とその種類

2020/07/04
ある会社が新しく商品を売り出そうと考えた際、市場調査は欠かせません。しかしよく聞く『市場調査』という言葉も、いざ自分が調査する側に回ると一体何をしたらいいのかよくわからないものですよね。 今回の記事では市場や顧客のニーズを調べるために欠かせない市場調査について説明いたします。    

市場調査とは

市場調査とは市場の動向やトレンド、自社の商品やサービスの認知度や顧客のニーズを調べることです。 市場調査を行う際、結果が数値でわかるようにしておくと項目ごとの比較が可能です。調査結果をもとに販売戦略を適宜変更し、顧客に少しでも満足のいく商品を届けられるようにします。    

市場調査の種類

市場調査には商品の認知度やユーザー数などの数値を把握できる定量調査と、顧客の要望やニーズなどの意見を把握できる定性調査があります。 調査の目的や求める情報によって様々調査していくわけですが、その種類は大きく4つに分けられます。  

販促調査

プロモーションとして何をすれば販売量が増えるかを顧客に直接聞く調査手法です。 プロモーションの代表的な方法である広告やイベントなどで、特にどのような広告が高評価を得られるのかを調べます。実際に数種類の広告を用意し、どれが購入につながりやすいかをターゲット顧客に選んでもらいます。

価格調査

ある商品について、顧客が妥当と考えられる価格を調査します。商品の説明をした上で「いくらなら買ってもよいと感じるか」をターゲット顧客に聞きます。 もしくは同種の商品の市場での相場を調べるという方法もあります。  

商品開発調査

実際に売れている商品にユーザーがどれだけ満足しているか、どの点に不満があるかを調査します。集めたデータはそのまま次の商品の改善に利用できます。  

ブランドイメージ調査

どんなにいい商品もそもそもお客様に知られていなければ売れません。顧客がブランドに持つイメージや知名度を調査して今後のプロモーションに生かします。          

市場調査の方法

市場調査はどうやって実施するかでそれぞれメリット・デメリットがあります。その代表的なやり方をいくつかご紹介いたします。  

アンケート調査(郵送)

質問が書かれた紙を顧客に郵送で送ります。好きなタイミングで時間の制約なく回答できるため、詳細な解答を期待できるメリットがあります。しかし返送の手間などで質問を送っても回答されない場合があるというデメリットがあります。  

アンケート調査(インターネット)

回答用のホームページを用意するなどして、顧客にスマートフォンやPCで回答してもらいます。設置も容易でコストも掛からずデジタル化された回答が返ってくるので集計も楽です。しかしネットを利用しない高齢者層にアプローチしづらいというデメリットがあります。  

電話調査

選挙前の動向調査などで活用されている方法です。郵送調査では回答しない人も、電話調査ではそのデメリットを解消しやすいです。しかし最近は据置電話が減ったことや詐欺などの防衛のために知らない番号からの電話に出ない人も増えてきたため特に若年層にアプローチしづらくなっています。  

街頭調査

街中や街頭で直接アンケートや質問をおこなう調査です。展示会場などでおこなう場合もあります。事前に用意された対象者に聞くわけではなく、その場で選ぶため、リアルな意見が聞けるというメリットがあります。人員が必要なために行うコストが高くなる反面、実際の空気感など文面以外の情報を得ることもできます。  

最後に

いかがでしたでしょうか? 市場調査にはここに挙げた以外にも色々な方法があります。調査内容に応じて適切な方法を選ぶのが有効なデータを集めるコツと言えます。 集めたデータを分析して指針を取り出し戦略に生かすことが市場調査の目的です。一番大事な分析の作業に集中するためにも面倒な集計作業はぜひ専門の代行業者にお任せください。