紙ベースの名刺をデータ化すると、単純に顧客関係を整理するだけでなくマーケティングにおけるユーザー像設定にも使えます。そういったように、名刺以上の活用を行うと、名刺管理の意義も大きくなっていくでしょう。
今回は紙の名刺をデータ化すると、マーケティングにおいてユーザー像設定をする際どのように役立つのかを解説していきます。
目次
マーケティングのユーザー像設定(ペルソナ)とは
マーケティングにおけるユーザー像設定とは「ペルソナ」と呼ばれます。ペルソナ設計では既存のデータを基に具体的な属性を指定して、仮想のユーザー像を設定していくのがポイントです。
たとえば
- 20代男性会社員、東京都新宿区住まい、お酒を2日に1本消費しており関連製品への興味が大きい
- 30代女性主婦、神奈川県横浜市居住、料理が得意でキッチン製品の興味が強い傾向
といった情報がペルソナの事例です。
実際には、こういった情報に顔のイラストや情報を書き足して、どのようにアプローチしていくかを検討していきます。
ペルソナ設計を行うことで、製品やサービスをどのように販売していけばよいのか、その方法や手順等が分かりやすくなるのがメリットです。今では、マーケティングにおいて基礎的な考えとなっているので、覚えておいて損はありません。
名刺データをペルソナ設計へ活用するメリットとは?
名刺データをペルソナ設計へ活用すると、次のようなメリットがあります。
情報が正確
名刺データにおいて、記載されている情報はほとんどが正確です。情報が更新されて住所が変わる、といったことはあるでしょうが、最新の名刺を持っておけばそのようなことはまずありません。
ペルソナ設計において、元となるデータは正確でないとアプローチが上手くいきません。この点名刺情報は正確性が確保されているので、設計作業に使いやすいと言えます。
会社名や担当者等のデータが一通りまとまっている
ペルソナ設計には
- 会社や役職
- 住所
- 趣味
といった情報が必要です。
名刺には基本的に会社名や役職、住所といった情報が掲載されており、また場合によっては趣味といたアピールポイントが記載されていることがあります。こういった情報はペルソナ設計の際参考にできるので便利です。
すぐに複数のターゲットユーザーデータを参照できる
名刺がすでにデジタル化されている場合、複数のターゲットユーザーデータを簡単に抽出できます。年齢や所属会社、住所などで条件を指定することで、ペルソナ設計に必要な部分だけをすぐ参照して表示できます。
紙の名刺だとなかなかペルソナ設計をするのが難しいですが、デジタル化されていると一気に活用が進むでしょう。
まとめ
今回は名刺をペルソナ設計へ活用するメリット等を解説してきました。
ペルソナ設計はアプローチの正確性を確保するために重要ですが、名刺の各情報はその設計に関して参考になります。ぜひよく名刺情報を確認して、ペルソナ設計へ反映してみてください。