被写体を画像の背景から部分的に切り抜く作業を、画像の切り抜きと言いますが、画像の切り抜きはデザインやポスターを作成するときなど、多くの場面で使用するテクニックです。そして自分で画像を切り抜こうとした時に、多くの人が使用するソフトといえばフォトショップになると思います。フォトショップを使用すれば色々な形に画像を切り抜くことができますし、完全に背景を透過させることもできます。しかし、フォトショップには色々な機能が装備されており、初めて使う人にはわかりにくいかもしれません。
そこで今回は、フォトショップに装備されている機能についてご紹介したいと思います。フォトショップの機能は必要な時に適切な機能を使用することで、作業効率が大きく変わってきますので、しっかりと把握しておきましょう。
消しゴムツール
もっとも標準的な画像を切り抜く機能といえば、消しゴムツールになるでしょう。消しゴムツールはその名のとおり、消しゴムのように画像をなぞることにより背景を透過させ、画像を切り抜くことができます。しかし、広範に切り取ることには不向きで、細かいところを調整するようは場合に使用するのがいいでしょう。
自動選択ツール
広範囲に被写体を切り抜く際には、この自動選択ツールを使用するのがもっとも効率的でしょう。切り抜きたい範囲を選択することにより、簡単に画像を切り抜くことができます。しかし、切り抜きたい被写体と背景のコントラストが、あまり違わないときはうまく切り抜けいない場合がありますので、そのような時は手作業で調整しなければいけないでしょう。
クイック選択ツール
クイック選択ツールは、自動選択ツールと似ている機能ですが、自動選択ツールより素早く切り抜く範囲を自動で選択してくれるので、簡単に切り抜くことができます。しかし、こちらも背景とのコントラストがはっきりしていない時には、あまり効果を発揮することができないので、状況に応じて使い分けましょう。
多角形選択ツール
多角形選択ツールは、四角、丸、三角などあらかじめ決められた形どうりに切り抜く時にはとても便利な機能です。正確に図形の形に切り抜くことができますので、被写体の形ではなく、図形の形に切り抜きたい時には便利な機能でしょう。また、直線的な図形であれば自由に多角形を描くことができますので、必要に応じて使用するといいでしょう。
ペンツール
ペンツールは多角形選択ツールにも似ていますが、自由に曲線を描ける機能になりますので、多角形選択ツールよりも用途が幅広く使える機能になっています。アンカーポイントを打ち、ペジュ曲線を描いて使用するのが一連の流れですが、あまり複雑ではない形の被写体であれば、ペンツール機能で十分に切り抜くことができるでしょう。
チャンネル設定
手作業による複雑な範囲指定が困難な場合や、輪郭が複雑な形をしている被写体を切り抜く際にはとても便利な機能です。コントラストを利用して切り抜きたい範囲をなぞれば、自動で切り抜く範囲を選択してくれて、複雑な形の場合でも綺麗に切り抜いてくれます。しかし、背景と切り抜きたい被写体のコントラストがあまりはっきりしていない場合は、綺麗に切り抜くことができないかもしれませんので注意しましょう。
境界線を調整
境界線の調整機能を使うことにより、被写体が複雑な形をしている場合や、背景とコントラストがはっきり分かれていない場合でも、綺麗に切り抜くことができ、ワンランク上の画像編集ができるようになるでしょう。好きな切り抜きツールで大まかに切り抜きたい被写体を切り抜き、そのあとに境界線を調整することにより、髪の毛や動物の毛、草木など複雑な形でも綺麗に切り抜くとこができますので、是非使ってみましょう。
まとめ
今回はフォトショップで使える、画像を切り抜く機能をご紹介しました。フォトショップには画像を切り抜く機能がいくつかあります。その場の用途に応じて使用することで、効率よく作業をすることができるでしょう。
画像を切り抜く作業は慣れると素早くできるようになりますが、慣れるまではとても時間がかかる作業です。慣れてきても大量の画像を切り抜く場合はとても労力を必要としますので、そんな時は専門の代行業者を活用し、効率よく作業しましょう。