企業は社会の公器!? 意識高い取り組みが企業の未来を約束してくれる

2019/11/13

ヨーロッパの東に位置する『電子国家』

  『エストニア』という国をご存知でしょうか。 第一次世界大戦の端緒となったバルト三国のうちの一国です。日本の約9分の1の国土に134万人が暮らしている小さな国です。 このエストニア、2018年に行われた先進国65カ国を対象とした調査によると、デンマーク、シンガポール、イギリスに続いて世界で4番目に電子政府進捗度が進んでいるそうです。 なんとエストニアの行政サービスはその90%以上がすでに電子化されていて、国民はネット環境さえあればどこからでも電子政府機能が利用できるのだとか。 行政サービスの相互リンクによってお役所仕事とは無縁。面倒な確定申告もラクラク行なうことができるそうです。この電子政府化への取り組みでエストニア政府は実にGDPの2%ものコストカットに成功したのだとか。 我が日本国は既存のインフラ網が充実してしまっているのでエストニアのようにはドラスティックに変わることはできないでしょうけども、企業単位ならば話は別です。  

ユニクロの見事なイメージ変更

ユニクロで有名なファーストリテイリング社は、リサイクルや全照明のLED化、書類のペーパーレス化に取り組み、経費削減のみならず清潔でクリーンな企業イメージを抱かせることに成功しています。 いつの頃からか私たちのユニクロに対してのイメージが一時期の『安かろう』のイメージからシンプルな商品を手ごろな価格で売っているブランドという印象に変わりませんでしたか? 近年では企業は『社会の公器』として、社会が求める仕事を担い、次の時代に相応しい社会そのものをつくっていく役割を求められます。その中には環境に配慮することだって含まれます。それらに取り組むということは、コスト削減だけではなく、企業のイメージアップ、ひいては優秀な人材の確保へと繋がるわけです。 しかし環境保全、企業のイメージアップなんて言っても目先のコストが嵩むようでは二の足を踏んでしまいますよね。 リサイクルには専用の設備が必要だし、省エネは先の大震災の影響ですでに多くの企業が手をつけています。そこでお勧めしたいのが『書類の電子化』になります。          

書類のデジタル化という選択

『書類の電子化』というと何か大仰な感じがして腰が引けてしまいますが、実はそんなにハードルの高いものではありません。電子化と聞くと専用のスキャナーが必要で大変な作業のように思えるかもしれませんが、最近では専門のスキャニングサービス業者もありますので、やり方次第ではそれほどコストはかかりません。 コストの削減だけではなく、アクセス権限とネット環境さえあればどこからでも(取引先からでも)書類を確認できたり誰がどの書類にアクセスしたのか履歴が追えるようになったりのメリットがあります。  

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここでご紹介した以上に書類の電子化には様々な利点があります。しかしながら書類の取り扱いのルールを新たに考えなければならないなどの理由からいまだ社会では進んでいません。 しかしながら逆に考えるなら他社と差をつけるチャンスであります。後追いでは意味がありません。いち早く書類のデジタル化を導入して、業務を効率化していってはいかがでしょうか。