テープ起こしに使うデータってどんな種類があるの?外注する際にも理解しておこう

2021/05/12
現在のテープ起こしはカセットテープではなく、パソコンやスマホで音声データを再生して文字を起こす方法が一般的です。音声データにはいろいろな種類があるので、事前に理解してからテープ起こしを行うとデータ変換や実際の文字起こしの際などに役立ちます。 今回は「音声データに関するデータの種類にそこまで詳しくない」という方へ向けて、テープ起こしに使われる音声データの種類を解説していきます。

業者へ外注する際も関係してくる!テープ起こししたいデータの種類に注意しよう

テープ起こしに使われるデータにいろいろな種類があるのは、用途によって使い分ける必要があるからです。 たとえばパソコンといった端末の保存領域を圧迫したくないときは、「MP3」形式の音声データであれば複数本保管しておいても余裕があります。また音質を重視する際は、「WAV」といった形式のほうが劣化が起きていないので有利になります。 また業者へテープ起こしを外注する際、データ形式に対応していなくて外注ができないというケースに遭遇する可能性もあります。ぜひ今回の記事でデータの種類や特性などを知り、業者の選定にも活用してみてください。

音質やデータ容量を左右する!テープ起こしに使われるデータの種類

テープ起こしに使える音声データには、次のようなタイプがあります。

MP3

世界的に普及している音声メディア形式です。 非可逆圧縮形式であり、データを間引いて保存するのが特徴になっています。ですからオリジナルの会話よりは保存後音質が悪くなっている可能性はありますが、圧縮効率は高く端末を圧迫しません。またさまざまなWebツールやソフトウェアに対応しているのも強みです。

MP4

MP3の動画版とも言える形式です。同じく非可逆圧縮であり、会議やセミナーなどを録画してMP4へ変換すると映像が乱れたりする可能性はあります。ただし容量は少なくなるので気軽に扱えます。

FLAC

オープンソースの音声ファイル形式です。可逆圧縮方式でデータを保存します。 可逆圧縮なのでクリアな音質で会話を再生可能です。保存領域を圧迫する可能性はありますが、細かい会話内容を聴きとる必要がある場面では役立ちます。 ただしMP4といった形式へ変換すると音質が劣化するので注意してください。

WMA

マイクロソフトが開発した音声データ形式です。非可逆圧縮方式になっています。 圧縮効率はMP3より高くなる可能性がありますが、汎用性が低い点が難点です。Webツールやソフトウェアが非対応の可能性もあるので注意しましょう。

FLV

アドビが開発した動画ファイル形式で、「ニコニコ動画」といった大手動画配信サービスでも使われています。非可逆圧縮方式です。 MP4より汎用性は低く、Webツールやソフトウェアなどが対応していないこともあります。いったんMP4といった他形式へ変換してからテープ起こしをしたほうが楽かもしれません。

まとめ

今回はテープ起こしに使われる音声データの種類を解説してきました。 音声データには汎用性や音質などの点で違いがあります。音声データを変換したり録画したりする際は、どの方式で出力を行うのか特徴を把握しながら決めてみてください。 また音声データの形式を知っておくと、業者へ外注を行う際の料金計算や依頼可能の有無などを調べる際に役立ちます。ぜひ今回ご紹介できなかった音声ファイル形式についても理解を深めておきましょう。