テレワークが一般に浸透してきた昨今、働き方に合わせて会議もまた、顔よ付き合わせてのリアルな会議からビデオ会議へと変わってきています。
ビデオ会議を行うとそのままデータを保存して置くことができます。そのせいかビデオ会議があるから議事録取らなくてもいいのでは? と録画データで済ます会社も多いようです。
しかし動画と比べてテキストデータは内容で整理しやすく、少ない容量でかつ短時間で多くの人と情報の共有が可能になります。ビデオ会議が増えて音声データが意図せずとも残せる世の中になったからこそ音声の文字起こし、テープ起こしの需要が高まってきているのです。
テープ起こしとは
講演・会議・インタビュー・座談会などで録音された発言内容を聞き取って、適切な形でテキスト化することをテープ起こしといいます。その昔はテープレコーダーで録音していたために現代でも『テープ起こし』という名前が残っています。
テープ起こしをするメリット
音声データや動画データは内容を検索することができないため、必要な情報にたどり着くのが大変なので、テープ起こしで文章化することでデータの保管、閲覧、共有、検索などが容易になり情報活用の幅を広げることができるようになります。複雑な説明、難しい講義などを反復して理解したりビジネスにおける情報共有、報告書作成の役に立ちます。
意外と手間が掛かるテープ起こし
文字起こしなんて声を聞いて文字入力していくだけだから簡単だろう、わざわざ専門業者に外注するほどのものではない。と自分でやられる方は結構多いです。しかし途中で挫折して結局専門の代行業者に依頼される方も少なくありません。
『話し言葉』『書き言葉』と日本語にあるように、音声データを文字起こしする際には書き言葉に変換してやる必要があります。加えて人の話す速度はタイピングの速度と比べて速いので、何度も巻き戻し聞き直さないといけません。話し言葉にありがちな「あー」「えー」など、発言内容と関係ない言葉・声を取り除く『ケバ取り』という作業も行わなければなりません。
結果1時間の音声データを文字起こしするのに1時間以上、慣れない人では半日ほど掛かってしまうことになります。
最後に
費用を最小限に抑えたいからといって経験の浅いテープ起こし作業者に仕事を依頼すると、結果的に費用がかさむことになる可能性があります。単に喋っていることをテキストデータにするだけの単純作業のようにも思えますが、話し言葉はボディランゲージやその場の空気などで補完されてはじめて意味が通じるものです。それらを削って言葉だけで整合性のあるデータに変えようとするなら、それなりに作業者にも能力が問われることになってしまいます。
お忙しい方や職場のスタッフに余裕がない場合は、文字起こしを専門の代行業者に任せることをぜひご検討ください。