そもそもテープ起こしって何? 依頼をする際の注意点

2019/12/26

最近の若い人たちの中には『巻き戻し』という言葉を知らない人がいるそうです。では彼らは巻き戻しのことをなんと呼ぶのかというと『はや戻し』というそうです。考えてみれば当然。

『巻き戻し』で巻かれているのはビデオテープです。最近の主流はNetflixやAmazonprimeなどのストリーミングサービス。最近の若い人たちはDVDやブルーレイのことは見たことがあっても、ビデオテープの実物を見たことはありません。時代の流れには見たものを殺す呪いのビデオも勝てず、貞子はおそらくどこかのゴミ捨て場の、野晒しのビデオデッキのビデオの中で、二度と訪れることのない再生のときを待ち続けています。

そんな令和な時代に私たちは生きているわけですが、『巻き戻し』の他にもビデオテープ世代の残滓を感じさせる言葉はまだまだ残っています。その一つが『テープ起こし』です。

 

 

テープ起こしって何?

テープ起こしとは、取材やインタビューなどの音声を文字に起こす作業のことです。テープ起こしとは言ってもテープだけから起こすというわけではありません。講演・座談・会議など録音されたデータをテキストに起こすなら、その作業はテープ起こしです。一見誰でもできそうな仕事に思えますが、実は相当な国語力を必要とする高度な作業になります。

 

 

 

 

テープ起こしの3つの工程

テープ起こしは大きく3つの作業工程に分けられます。

 

1.素起こし

素起こしとは「あっ」「えー」などの間投詞など清書の段階で削るべき言葉でもそのまますべて文字にする工程です。

 

2.ケバ取り

ケバ取りとは、素起こしの段階で残していた無駄な言葉を削る工程です。

 

3.整文

ケバ取りが終わった文章を、話し言葉から書き言葉に変換して読み易くします。

 

以上の三段階を経て、音声データはテキストデータに変換されます。何を削り、何を残すのか、取捨選択にセンスが問われます。単に発言内容の要約をすればいいのか、話者の語り口を残す必要があるのか、もしもテープ起こしの仕事を受けたならば、作業に取り掛かる前に、その辺りのすり合わせを作業者としておく方が良いでしょう。

また、元の音声データが専門的な話だった場合、テープ起こしをする人もその分野にある程度明るくないと全く意味の通らない起こし方をしてしまうことになります。

 

最後に

費用を最小限に抑えたいからといって経験の浅いテープ起こし作業者に仕事を依頼すると、結果的に費用がかさむことになる可能性があります。単に喋っていることをテキストデータにするだけの単純作業のようにも思えますが、話し言葉はボディランゲージやその場の空気などで補完されてはじめて意味が通じるものです。それらを削って言葉だけで整合性のあるデータに変えようとするなら、それなりに作業者にも能力が問われることになってしまいます。

もしも失敗できないテープ起こし案件があったとしたら、是非テープ起こしの代行業者にお任せ下さい。