テープ起こしは、ネット環境とパソコンがあれば誰でも手軽に始められる作業になります。最近ではクラウドソーシングサービスも普及しており、初心者の方でも手軽に始められるようになりました。
しかし、テープ起こしは手軽に始められるのは間違いないのですが、適切なやり方を知らずに始めてしまうと、予想以上に時間がかかってしまう場合があります。中にはあまりにも時間がかかっていまい、途中で諦めてしまうかもしれません。今回はそんなことにならないように、はじめてテープ起こしをする時に注意すべき点を、いくつかご紹介したいと思います。
すぐに文字起こしをしない
いざテープ起こしを始めようとした時に、元となる音源を入手したらすぐに文字起こしをしたくなると思います。しかし、すぐに文字起こししてしまうと効率が悪くなってしまう可能性がありますので、まずは音源全てを、とうしで1、2 度聴いてみましょう。とうしで聴くことにより、話の大体のイメージを把握することができ、スムーズに文字起こしすることができます。また聞きなれない言葉や、あまり知識のない内容であれば、事前にわからない部分をまとめて、調べておくことも重要です。わからないまま作業してしまうと、ミスの原因となってしまいますので、できる限り準備しておきましょう。
聴き取りのスピードを調節する
聴き取りだけの場合、2倍〜3倍速で聞き取ることができるのであれば、自分にあったスピードに調節しましょう。元となる音源によっては早口の会話の場合もありますので、聴き取りにくいと感じようであればスピードを遅くして、聴き取りやすいスピードに調節しましょう。
文字起こしをする
下準備が完了したら、実際に文字起こしをしていきます。文字起こしをする場合、先ほど説明したスピード調整も重要になってきます。文字起こしをする時は、自分のタイピングスキルにあったスピードで音源を再生するといいでしょう。タイピングと再生スピードが全く同じであれば、繰り返し再生する手間が省けますので、自分のタイピングスキルにあったスピードに調整しましょう。
まだこの段階では、完璧に文字起こしをする必要はないので、正確性よりもスピードを意識しましょう。最終的にあとでチェックすることを想定して、わからなかった箇所もしっかりメモしておきましょう。
聞き間違いをチェックする
一度最後まで文字起こしが完了したら、この段階で一度、等倍のスピードで聞き直しをするといいでしょう。一度聴き直しをして、聴き間違いがないかをチェックします。事前にチェックしていた分も含めて、この段階でわからないところや、再生スピードを遅くして聞いていた事による、聞き間違いを修正します。この作業を終了すれば、基本的な作業は完了になります。
最終チェックをする
聞き間違いチェックが完了したら、一度クールダウンしましょう。時間に余裕があれば休息をとってもいいですし、時間をおいてもいいでしょう。あまり詰め込んで作業をしてしまうと、ミスに気づかない場合もありますので、クールダウンをしてから最終確認をしましょう。誤字や、聞き間違い、語尾の統一、表記の揺れ(ひらがなと漢字での表記が乱立するなど)をチェックし、問題なければテープ起こし完了になります。
まとめ
今回は、初めてテープ起こしをするときに注意すべき点を、いくつかご紹介しました。テープ起こしは手軽にできる分、しっかりと要領よく作業をこなさないと、とても時間と労力を消費してしまう場合がありますので、今回ご紹介した内容に注意して、効率よく作業をしていきましょう。また、タイピングが苦手だったり、大量の音源をテープ起こしする場合には、無理をせずに専門の業者に依頼することをお勧めします。