日本政府は「デジタル庁」を立ち上げ、いよいよ縦割りになっていた行政をデジタルにより連携させてスムーズな作業を実現する準備を始めました。今後あらゆる行政手続きがオンライン上で完結する時代がやって来るかもしれません。
そしてオンラインといえば、すでに確定申告分野で「e-tax」が導入されてオンラインでの確定申告が可能になりました。紙で確定申告を行っている場合はe-taxを導入したほうが便利ですしメリットも大きいです。
今回はe-tax導入を検討している方向けにe-taxとは何か、そしてメリットなどを解説していきます。
デジタルデータで申告書を提出可能!e-taxとは
e-taxとは国税庁が提供する、確定申告をオンラインで行えるシステムです。対応のWebブラウザーで必要なデータをダウンロードした上で必要な項目を入力すると、自動で必要な書類ができあがります。
できあがった書類は申告書の提出が可能になった日から提出期限までに、システム上で送信して税務署に送ることが可能です。
確定申告がスマホやパソコンで完結する!e-taxのメリット
e-taxには次のようなメリットがあります。
確定申告手続きがスマホやパソコンで完結する
e-taxを使えば、確定申告の手続きをスマホやパソコンで実行できるようになります。考え付いたときにスマホやパソコンを立ち上げて作業をするだけなのでハードルも低いですし、手書きで申告書を作成するより負担が減ります。データの自動計算機能なども搭載されているのでスムーズに入力が可能です。
また政府がコロナウイルスが蔓延する中e-taxを推進しているように、衛生面でも有利な方法です。役所の混雑に悩まされることもありません。
必要な書類が減って楽になる
e-taxを使って申告書を作成すれば、
- 給与所得者の源泉徴収票
- 年金受給者の源泉徴収票
- 社会保険料控除の証明書
といった各書類を省略して作業ができます。
書類は5年間保管しておく必要がありますが、添付しないでよい分気が楽になります。
控除額が増える
申告において青色申告を利用している方限定ですが、e-taxを利用すると税金の控除額が増加します。具体的には55万円→65万円に控除額がアップします。
少しでも控除額を増やしたい場合は青色申告を行えるように手続きした上でe-taxを利用しましょう。
記帳代行のデータを素早く入力して提出可能になる
記帳代行業者に依頼を掛けてデータ入力を行ってもらっている場合、わざわざデータを紙の書類に起こすのは非効率です。しかし記帳代行で受け取ったデータをe-taxで入力できるようになればスムーズに申告を完了できるようになります。
記帳代行とe-taxをセットにしてスムーズに手続きができるようにしておきましょう。
まとめ
今回はe-taxとは何か、そしてそのメリットをご紹介してきました。
e-taxを利用するだけで申告手続きが楽になります。また記帳代行業者を利用する際は、e-taxの利用を前提に作業フローを考えておいたほうがよいです。
ぜひe-taxを導入していない場合は手続きを行い、税申告を簡単にしてみてください。