スキャン技術と明るい未来

2019/12/27
みなさん、ことしは年賀状はお出しになりましたでしょうか。毎年発行される年賀はがきの枚数は年々減少していっているそうです。LINEなどのデジタルなネットワークサービスがその役割を代替していっているようです。 しかしながら50年後、60年後に昔を懐かしがりながら過去に送られてきた年賀状を見返すことを考えると、デジタルデータでは心もとありません。1999年に発売され、15万台も売れて流行した犬型ロボットのアイボだって10年足らずでサポート終了してしまいました。マイクロソフトのOSのWindows 8.1は2023年1月10日にサポートが終了してしまいます。デジタルデータは確かに劣化しませんが、未来まで削除されずに残されるかは神のみぞ知るところという現状です。 その点記憶媒体としての紙の優秀さは実証されています。日本最古の紙史料群「正倉院文書」は、実に1300年の時を乗り越え現代に当時の風俗を我々に伝えてくれています。このことが示すように、つまり、年賀状は紙で出すべきなのです。        

文字認識機能(OCR)がアナログとデジタルを繋ぐ。

『はがきデザインキット2020』は郵便局が提供する年賀状の作成・印刷サービスです。新年のご挨拶や結婚、出産、お引越しのご報告など、用途に合わせて誰でも簡単に年賀状を作成できます。作成したデザインは印刷からお届けまでを注文することも可能です。その多くの便利機能の一つに『文字認識機能(OCR)』は使われています。OCR機能を活用することによって手書きの文章をカメラで撮影して読み込ませることができるわけです。 この他にもスマホのカメラを文章の上に翳すだけで日本語に変換してくれるグーグル翻訳や、コミュニケーションツールのインフラと化しているLINEなどにもOCR機能は利用されています。実はもう手書きとデジタルなテキストデータの区別は記憶媒体がデジタルであるのか、紙であるのかを示しているだけのものに過ぎないのです。例えていうなら、同じ映画をブルーレイで見るのか、ストリーミングで見るのかの違いと同じようなものであるのです。  

最後に

年賀状がその耐用年数から手書きで書いた方がいいのと逆に、全員で共有したい情報などは紙の書類ではなくデジタルデータにしてしまった方が安全かもしれません。デジタルデータは物理的な場所を問わず集積でき複製やアップデートも容易。クラウド上にアップしてしまえばインターネット環境さえあればどこでも閲覧できますし、誰がいつその情報にアクセスしたのか、その頻度や時間をログから追えるようになります。もしも大量の紙文書をデジタルデータしたい場合には、是非専門のスキャン代行をご利用ください。