データ入力を行う際、私たちは必ずキーボードを使います。デスクトップやノートパソコンなどに付いているキーボードは、メーカーやモデルなどによって細かい仕様の違いがあります。
細かい仕様が違うだけでも打ち心地に大きな影響があるので、こだわる方は高くてもよいキーボードを購入します。データ入力を効率化したいときも、キーボードについて理解して選び方を知っておくと作業効率化につながるでしょう。
今回はキーボードのタイピングを高速化して快適にしたい方へ向けて、キーボードの選び方を3つのポイントに分けて解説していきます。
値段が高い=最適なキーボードではない!自分の打ち心地のよさが重要
文字入力において値段が高いキーボードが最良とは限りません。キーボードは高いモデルだと数万や数十万するものもありますが、そういった高級モデルは大体ゲーマー向けです。同時にキーを押されても押された順番を覚えて入力してくれるキーボードもありますが、そういった機能は文字入力のみで考えると特に必要はありません。
数千円程度でも文字入力しやすいキーボードは複数販売されています。直接打ち心地を確認してよいモデルを探せると一番です。ただしネットショッピングで購入する場合や店舗でキーボードがクローズパッケージになっていて開封できないときなどは、スペックを見て判断する必要があります。
キーの幅や深さ、構造などが重要!キーボードを選ぶポイント3つ
ここからはキーボードを選ぶポイントを3つご紹介していきます。
キーピッチやキーストロークなどはどれくらいか
キーボードの入力時には、
- キーピッチ:キー同士の幅の広さ
- キーストローク:キーボード一つ一つの押せる深さ
の2つが強くかかわってきます。
キーピッチは「キーの横幅+キー同士にある隙間の幅」で算出できます。ノートパソコンだとコンパクトにするためにキーピッチを狭くしている場合があるのがポイントです。狭すぎると間違って隣のキーを押すといったタイピングミスが増えるからです。
またキーストロークはキーを押しこめる深さを表しています。キーストロークについては浅すぎると押した心地がせず、ミスタイピングの原因になります。ただし深過ぎても指が疲労する原因になるので注意しましょう。
デスクトップ型の外付けキーボードは、キーピッチが広くキーストロークが長く設定されています。ノートパソコンを持っている場合は外付けキーボードを用意して内蔵キーボードと使い比べてもよいでしょう。
構造はどうなっているか
キーボードの構造は「キースイッチ」と呼ばれ、主に4種類に分かれています。
- メンブレン:ゴム状の素材がキーを介して押し込まれることで判定を行う
- パンタグラフ:X型のばね構造によりキーの押下を判断、メンブレンより正確
- メカニカル:スプリングを使っておりカチッという音がする、高いキーボードに多い
- 静電容量無接点方式:静電気でキー押下を判断、静かにタイピングできるが価格が高い
メンブレン方式は安いモデルが多いですが、タイピングミスも起こりがちです。このためタイピングミスを減らしたいならばパンタグラフやメカニカルなどの方式が向いているでしょう。静電容量無接点方式はタイピング感覚が独特であり人を選ぶので、注意が必要です。
キー荷重のレベルはどうなっているか
キー荷重とは、キーを打つときに必要な指の力です。キー荷重が低いほど簡単な力で押せますし、高いと力を入れないと認識されません。
力がない方は低いほうが打ちやすいでしょうし、力のある方は高い方が打ちやすいでしょう。自分の指の力を考えて低いほうがよいか高いほうがよいか判断してみてください。
まとめ
今回はキーボードの選び方を3つに分けてご紹介してきました。
キーボードにはキーピッチやキーストローク、そして構造や荷重などに違いがあります。キーボードを選ぶ際に各項目を参考にすれば、現状よりタイピング効率が向上するでしょう。
キーボードを変更してよりよいタイピングを実現してみましょう。