書籍が著作権でスキャンすることが不可能に!?その対応策はデータ入力での抽出にあります

2023/06/12

社内で使っている書類や資料などは、スキャニングしてもあまり問題が出ることはありません。しかし、これが書籍になってくると著作権の点で問題が発生します。

基本的に、著作物のスキャニングによる業務利用は認められておらず、例外はあるもののほとんどスキャニングは不可能と思ってよいでしょう。しかし、データ入力によって加工することで、著作権違反にならずに利用ができるようになります。

今回は、書籍をスキャニングする際の注意点や対応方法などをご紹介していきます。

書籍は著作物なのでスキャニングが無断でできない!

一般に販売されている書籍には著作権が発生します。

  • 個人的に利用するために複製する
  • 家族と利用するためだけにスキャニングする

といった範囲での利用は、著作権法で罰せられませんが、それ以外の用途で使用する場合は無断だと違法になります。

もちろん、出版社や著者といった関係者へ許可を取った上でスキャニングして業務利用するのは違法となりません。しかし、著作権関係者へ直接連絡を取って許可を取れるのは一部のケースに限定されており、いつも許可を取れるわけではないので注意が必要です。

しかも近年では、専門事業者によるスキャニング代行が問題視されています。以前は、誰でもスキャニングしてほしい書籍を送れば電子化が可能でしたが、裁判所で「事業者の書籍複製行為が違法である」という判断がされたことにより状況が厳しくなりました。市販本に関しては、まずスキャニング代行が依頼できないと思っておいてください。

社内文書・資料といったスキャニングは従来通り依頼できますが、仮に「書籍のスキャニング代行をします」と謳っている業者を見たときは信頼できるか確認しておきましょう。

書籍からデータを抽出したいときはどうする?

書籍といった著作権が絡んでくる文書に関しては、そのままスキャニングするのは危険です。しかし、「データ入力によって内容を抽出して加工する」ことで、安全にデータを活用できるようになります。

実際に弊社の事例では、営業用リストを作成するための書籍スキャン(OCR対応)のご依頼があった際にデータ入力を活用しました。市販本のスキャニングは前述通り認められていないので、文字入力で必要な部分を抽出、リストを作成して納品させていただきました。

もし、書籍をスキャニングしたいのであれば、データ入力で抽出を行ってみてください。人手不足や業務効率化の点で問題がある方は弊社でも作業を承ります。

まとめ

今回は、書籍をスキャニングする際の注意点や対応方法などをご紹介してきました。

書籍は、著作物として著作権法に基づき扱わないといけません。スキャニングを無断で行い業務で利用すると違反となるので気を付けましょう。

データ入力で抽出・加工を行えば、安全に利用ができる点を覚えておくと安心です。

 

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