資料制作の時などにテープ起こしが必要になった場合、安くすませようとすると、まず考えられるのがテープ起こしソフトを使った方法ですね。
しかし、クオリティなど、心配なところも多いと思います。はたしてテープ起こしソフトは使えるのでしょうか?
テープ起こしソフトの種類
一口にテープ起こしソフトと言っても、様々なものがあります。まずは、その中でも代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
ドラゴンスピーチ
ドラゴンスピーチは、録音した音声データをテキストに変換してくれるソフトです。同じようなソフトの中では非常に高性能でシェア率No.1です。
録音データの状態がよければかなりの精度で変換してくれます。またスピードも早いので便利でしょう。
しかし、録音データの状態が悪いと、一気に精度が落ちてしますので、そのようなデータには不向きなソフトと言えます。
AmiVoice SP2
AmiVoice SP2は、音声をテキストに変換してくれるソフトです。Windowsのアプリケーションには基本的に対応しており、日本製でサポートもしっかりしています。
登録単語が少ないですが、基本的な会話の内容であれば正確に変換してくれます。ただし、会話の内容によっては、変換がうまくいかない場合がありますので、まずは体験版を利用してみるのをオススメします。
ExpressScribe
ExpressScribeは、WindowsとMacの両方に対応しているソフトです。こちらのソフトも無料版がありますので、まずはそちらを使ってみるといいでしょう。
比較的、認識精度は高いですが、会話の速度が早いとうまくいかなくなるケースがあります。そんな時は。会話の速度変換ができますので、スピードを遅くしてから変換することもできます。
Macユーザーには人気のソフトです。
テープ起こしソフトのメリット
ではテープ起こしソフトを使った場合のメリットはなんでしょう?
コストが安い
やはり、一番のメリットは安くテープ起こしができることでしょう。テープ起こしソフトには無料版もありますが、回数制限があったりしますので、基本的には有料版を購入すると思います。それでも、一般的な業者を利用するよりは、安く作業できますね。
その場でできる
業者を利用した場合、どうしても納期まで時間がかかってしまいます。しかしテープ起こしソフトはその場で変換してくれますので、急に資料が必要になった場合は力を発揮するでしょう。
テープ起こしソフトのデメリット
ではテープ起こしソフトのデメリットはなんでしょう?
精度が低い
テープ起こし業者に依頼するよりも、やはり精度は落ちてしまいます。録音データの状態が悪いと、全く変換してくれないこともあるでしょう。
ニュアンスがわかりずらい
テープ起こしソフトを使った場合、基本的には全ての会話がテキストに変換されてしまいます。そのため、話者の独特の言い回しや、イントネーションで表現しているニュアンスとは違く、あやまって受けとめられてしまう場合もあります。
まとめ
今回、テープ起こしソフトについて色々ご説明しましたが、テープ起こしソフトは手軽に低コストで利用できる反面、業者に依頼するよりは精度が下がってしまいます。
録音データの状態がよく、ちょっとした会話でしたら使えるといっていいかもしれません。しかし、録音データの状態が悪かったり、長時間の録音、重要な案件に利用する場合は、テープ起こし業者に依頼すべきだと思います。
テープ起こしソフトは、まだまだ発展途上の技術です。技術の進歩によって、ますます精度の高いものが出てくることでしょう。いつの日か、完璧な精度で変換してくれるソフトができるかもしれませんね。