業者にテープ起こしを依頼するとき、どのようなことにみなさんは気を受けて依頼しているでしょうか?ただ依頼するだけでは納品されたクオリティが満足のいくものではない場合があるかもしれません。今回は、テープ起こしを依頼するときに気をつけたいことをいくつかご紹介します。
起こし方の種類を知ろう
録音テープの文字起こしを依頼する前に、どの起こし方で依頼すれば要望にあった状態で納品してもらえるか事前に知っておく必要があります。起こし方によって、書き起こしたテキストは全く違ってきます。テープ起こしの方法は「素起こし」「ケバどり」「整文」といくつかあります。
「よくわからないけどとりあえず素起こしで」などと安易に決めてしまうと、予想していたのとは全く違う状態で仕上がってしまうでしょう。書き起こし方の違いはこちらを参考にしてください。
テープ起こしのやり方~ケバ取り、素起こしとは?
相見積もりをとろう
テープ起こしを依頼するときは、あらかじめ料金を確認しなければいけません。ホームページなどに記載されているかもしれませんが、起こし方や納期によって料金が変わってきますので、正確な金額を知るには見積もりを依頼するのが一番いいでしょう。見積もりは通常であれば無料で作成してくれます。見積もりを依頼する場合は一社からだけではなく、複数の業者に見積もりを依頼し、相見積もりを取るのがいいでしょう。相見積もりを取ることにより、よりリーズナブルな業者を見つけることができるでしょう。
状態のいい録音テープを作ろう
テープ起こしを依頼するときは、業者ばかりではなく依頼する録音テープの状態にも気をつけましょう。録音テープの状態は仕上げりに大きな影響を与えます。録音テープの状態がよければクオリティのいいテキストデータに仕上がりますが、状態が悪い録音テープの場合、最悪のケースとしてテキストに書き起こしできないこともあります。そのようなことにならないよう、状態のいい録音テープを作成して依頼しましょう。
テキストにする際の注意点をまとめておこう
テキスト化されたデータにミスがあったりに、言い回しが違ったりしてしまうと修正を依頼する必要があります。修正を依頼すると仕上がりに時間がかかってしまい、効率はよくありません。修正が必要ないようにあらかじめ、テキストに書き起こす際に注意すべき点をまとめておくといいでしょう。テープを録音した環境によって注意点は変わってきますので、いくつかのケースを例に注意すべき点をご紹介します。
会議の場合
会議で録音したテープを依頼する際には、どのような内容の会議で、何人の話者が会話しているかまとめておくといいでしょう。また途中で休憩などがある場合は「〇〇分〜〇〇分まで休憩のため、書き起こしは不要」とわかるようにしておくといいでしょう。作業する人がその間は書き起こす必要がないとわかります。また、テープ起こしの料金計算は基本的に録音時間で計算されます。事前に指定しておくことにより、その間は料金計算には含まれなくなります。逆に指定しないと、休憩時間までも料金計算されてしまいますので注意が必要です。
専門性の高い会話の場合
専門性の高い会話の場合、あらかじめ会話の中で頻出される用語や、重要な用語は書き出しておき、正しい書き方や意味をまとめておくといいでしょう。作業をする人は専門家ではありませんので、用語を知らない場合がほとんどでしょう。納品物のクオリティを上げるためにも、事前にまとめておくといいでしょう。
インタビューの場合
インタビューの場合、もっとも気をつけなければいけないのはテープの録音状態でしょう。マイクはしっかりとインタビューを受ける人に向け、BGMや騒音のないところで録音しましょう。万が一にもインタビューを受けている人の声が聞き取れないと、書き起こすのは不可能になってしまいます。細心の注意を払って録音しましょう。
まとめ
今回はテープ起こしを依頼するときに注意したいことをいくつかご紹介しました。紹介した注意点に気をつけることにより、書き起こされたテキストは、よりクオリティの高い仕上がりになることでしょう。