「すいませーん、アンケートにご協力お願いしまーす」
街頭調査やYouTubeの合間に挟まるウェブアンケートなど、私たちの生活の様々なところにアンケートは浸透していますよね。マーケティングの第一歩は消費者に直接意見を聞くことなので、企業はあの手この手で私たちの嗜好を知ろうとアンケート調査を仕掛けてきます。
今回は、知っているようで意外と知らないアンケート調査の種類や注意点を整理してご紹介します。
アンケート調査の種類
アンケートはその集計方法から大きく分けて
定量調査と
定性調査の二つに大別されます。今回はこの二つのうち特によく使われる定量調査についてご紹介していきます。
定量調査とは
定量調査とは、その言葉に含まれる
「量」という言葉から連想できるように、多人数を対象として実施するアンケート調査です。定量調査では回答結果を数値として集計して分析する調査手法となります。
定量調査は調査の結果が量で出てくるために、結果や傾向をグラフや図で視覚的に表現できるので分析が容易になります。またグラフや図を材料にアンケート結果を解説できるので、プレゼンの際などの意見の補強の材料にできます。
定量調査の中には以下のような調査が含まれます。
訪問面接調査
専門の調査員が対象者の自宅や会社などを訪問してアンケート調査を行います。一人一人から詳細な回答を得られるメリットはありますが、多くのデータを得ようとすれば多くの調査員を動員せざるを得ないためにコストがかかります。
電話調査
電話調査は調査員が対象者に電話で質問する調査手法です。よく選挙前や世論調査などに使われている調査なので、回答した覚えがある人も多いのではないでしょうか。
訪問面接調査よりも短期間・低コストで実施できますが、長期にわたる経過を確認したり、長期間拘束せざるを得ないような質問量の多い調査には不向きな調査です。
インターネット調査
インターネット調査はインターネットを通じてアンケート調査を行う手法です。
電話調査や郵送調査のインターネット版ですね。低コストで短期間に大量の回答を収集できる上に集計段階でデジタルデータになっているために集計も容易なため、近年特に利用されているアンケート手法です。
しかしながらインターネットを通じてアンケートするという性格上、そもそもあまりインターネットを利用しない高齢者などから意見を聞くには不向きです。
ホームユーステスト
テスト商品や新製品のサンプルを消費者のところへ送り、アンケート協力者に実際に試用してもらった結果を調査票などを使って評価してもらい、集計する手法です。私たちにとってあまり縁のないアンケート方法にも思えますが、リーンスタートアップ(コストを掛けずに最低限の製品やサービスを作って無償や限りなく安くで提供して顧客の反応を見ながら完成度を上げていき、ある程度のシェアを取ってから高機能な有償版を出すという起業の手法)で提供されるウェブサービスなどは、広い意味ではホームユーステストに含まれるのではないでしょうか。
まとめ
せっかく手間ひまをかけてアンケートを行ったのですから、定量調査から得たデータやグラフを使って説得力のあるプレゼンを行ってみたいですよね。
データの分析もあるし、プレゼンの予行練習をしなくちゃいけないので時間の余裕は必要です。
そういう時にはデータ入力代行サービスを使ってちょっと楽をしてみませんか?