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利益を増減させて信頼性を偽る!粉飾決算とは
粉飾決算とは、「利益を水増し、あるいは意図的に減らすことで自社の財政的な印象を操作する行為」を指します。ちなみに利益を水増ししてよく見せる行為はそのまま粉飾決算、利益を減らして悪く見せる行為は「逆粉飾」と呼びます。
利益を水増しする粉飾決算が起きるのは、自社の経営状態をよく見せてステークホルダーから資金を獲得しやすくするためです。
ステークホルダーは企業の利益具合から資金提供を行うか行わないか決めます。たとえば200万円赤字の企業と100万円黒字の企業では、後者のほうがステークホルダーにとっては魅力的です。
そこで企業は粉飾決算を行い、税金が高くなってもステークホルダーから資金を獲得できるように利益を水増ししてしまいます。
逆粉飾が起きるのは税金を減らすためです。
現金だけでなく資産に当たるものはすべて計上され、そこに税金が課されます。たとえば製造業で売れ残った在庫分も、販売できる状態であれば資産に計上され税金が発生してしまうのがネックです。
そこで逆粉飾により在庫分を計上しないことで利益を減らし、税金を免れようとするケースがあります。
粉飾決算は法律違反!逮捕される危険性も
粉飾決済は悪質度の高い会計行為です。信頼性が落ちてしまうだけでなく、法律違反により罰せられるかもしれません。
たとえば利益を不当に水増しして融資を受けた場合は、詐欺罪に当たります。また利益を減らして税額を減らした場合は脱税容疑で逮捕される可能性があります。
粉飾決算には手を染めないようにしてください。






































