最近携帯通信業界には激震が走っています。今まで格安SIM会社の十八番であった「低容量で安い料金のプラン」を、
の競合キャリア3社がメインプランの1つとして提供開始したのです。今までサブブランド(ソフトバンクのワイモバイルといった事例)のような形でキャリアが安いプランを提供する形式はありましたが、他の高いプランといっしょに直接格安SIM会社のようなプランを並べるようになったのは異色です。
一見ネットショップと関係なさそうなこの話ですが、価格面に着目すると価格調査という作業の難しさが垣間見えてきます。今回は携帯キャリア競合3社のプランを価格面で主に比較しながら、価格調査の難しさを解説していきます。
価格変更あり!どの会社も価格面で他社に負けないように調整しているのがポイント
キャリア3社のプランを見ていきましょう。ちなみにどのキャリアもインターネットのみで申込にしたりと、価格を下げられるようにコスト削減を行っています。
※価格はいずれも税込
ドコモ:ahamo
ドコモは「ahamo」を提供しています。月間20GBまで利用可能で、国内通話5分無料もセットです。
ahamoは当初「3,267円」で販売を予定していましたが、急遽「2,970円」へ変更。理由にはauが「povo」でより安い金額を提示してきたりと、競合が価格面でahamoに対抗してきた点が挙げられます。2,970円で国内通話5分が最初から付いているのは現状ahamoだけです。
au:povo
auは「povo」という新プランを立ち上げました。「トッピング」という形で後からオプションを追加するのが特徴であり、かけ放題といったサービスは最初から付随していないシンプルなプランです。
povoは発表当初「2,728円」という、ahamoより500円ほど安い価格を提示しました。現在でも同じ価格で提供中です。この価格はahamoだけでなく「LINEMO」にも影響を与えたと推測されます。
ソフトバンク:LINEMO
ソフトバンクの「LINEMO」は、名前の通りLINEとの結び付きを強めているプランです。LINEギガフリーといった、国内で8,000万人以上が使っているとされるLINEと組み合わせたアピールを行っています。
LINEMOの価格は最初「3,267円」でしたが、5分かけ放題をオプションへ変更する形で「2,728円」へ引き下げられました。価格面でpovoを意識しながら、通話定額はオプションでよいというユーザーの声も反映した形になっています。
価格調査は難しい!競合の価格調査は代行サービスへ依頼を
携帯キャリア3社の例を見ると、「他の会社の顔をうかがいながら価格を変更したり大変だ・・・」と思われる方もいらっしゃるでしょう。価格調整についてはネットショップでも必要な作業なので、ぜひ価格調査を行いながら適切な価格を商品へ付けたいものです。
競合の価格調査を柔軟に行いたい方は、ぜひ代行サービスへ依頼してみましょう。価格調査に慣れた専門スタッフが柔軟な収集を行い適切な価格を決めるデータを提供してくれます。
まとめ
今回は携帯キャリア3社の価格面をメインにした比較を行ってきました。
価格面では3社ほぼ並んでおり、付加価値を上手く付けながら差別化を図ろうとしています。ネットショップでも競合と違う付加価値を提供しながら、競合に負けない適切な価格を商品に付ける作業が必要です。
ぜひ価格調査の代行も検討しながら、価格決めの重要性を感じてみてください。