社会人になったらビジネスシーンのそこかしこで行われている名刺交換。社会人を長年続けていると、頂く名刺も溜まってきて置き場所に困ってしまいますよね。そこに記載されている情報はデジタル化してクラウドストレージで整理整頓して管理すればいいとしても、紙の名刺本体は何か頂いた方の情念のようなものが籠もっている気がして、シュレッダーにかけるのも躊躇わせます。
人と人のつながりを大事にすればするほど、デスクの引き出しの空きスペースは小さくなっていってしまいます。
今回お伝えしたいのは、そんなデスクの奥に眠る休眠名刺を後ろめたくない形で処分する方法です。
休眠名刺は神社で供養するのが「吉」!?
日本では昔から、長年愛着を込めて使っていた物品には魂が宿って「付喪神(つくもがみ)」になるという感覚があります(ゲゲゲの鬼太郎のイッタンモメンは反物の付喪神です)。私たちが名刺を捨てることができないように、昔の人も色々なものを捨てられなくて困ってきたようです。物を大事に取り扱わないと今度は付喪神ではなくて「勿体無いおばけ」が出てきてしまいます。
そんな問題を解決するために昔の人がとった手段が、
神社で供養してもらう
というやり方でした。「人形供養」「針供養」「刃物供養」など色々なものがありますが、全国の神社の中には「名刺供養」を行っているところもあるようなのでご紹介いたします。
京都の恵美須神社「名刺感謝祭」
京都の恵美須神社には「名刺感謝祭」という名刺を供養する行事があるようです。
毎年9月の第4日曜に開催される「名刺感謝祭」は、不要になった名刺を供養し、新しい名刺の前途を祈願すというお祭りなのだそうです。
全国から寄せられた約2万枚の名刺を神職や印刷業者らが焚いて供養し、人と人をつなぐ役割を果たした名刺に感謝するのです。
わざわざ供養する祭りが開かれるほどに、私たちの生活に名刺が深く関わっているということなのでしょう。
東京・神田明神の「名刺納め祭」
名刺納め祭は、法人向けの名刺管理サービスを展開しているSansanが2015年より実施しているイベントで、名刺をビジネスの出会いの証として、感謝の気持ちを込めて整理し、新しい一年を迎えるため。という願いがあるそうです。2017年から縁結びの神様である大黒様と商売繁盛の神様である恵比寿様を祀る東京の神田明神で毎年末ごろに開催しています。
最後に
付き合いが増えれば増えるほど溜まっていく名刺。デジタルデータ化して効率的に運用していきたいものです。スキャンした大量の名刺は神社で供養して、そしてスキャンする作業は是非、名刺入力代行業者にお任せください!