名刺管理ツールとCRM(顧客管理ツール)って何が違うの?

2019/09/03
ビジネスマンなら必ず持っているビジネスツール『名刺』。 古くは古代中国に起源を持つこのカードは、令和時代にデジタル・ツールへと変化しました。 名刺に記載された情報をスキャンしてデジタルデータ化→管理ツールで整理して管理することは最近のビジネス世界のトレンドです。 ところで名刺管理システムを導入する際に気になるのが、CRM(Customer Relationship Management:顧客管理システム)との情報のかぶりですよね。 会社によってはすでに顧客管理を別のシステムで行なっていて、新しく名刺管理システムを導入するかどうか悩んでいるところもあろうかと存じます。 そこで今回の記事では名刺管理ツールCRM(顧客管理ツール)の違いを比較していきます。    

CRMとは?

顧客の情報を一元管理し、様々な方法でアウトプットして商品開発やサービスの最適化、顧客満足度の向上などに役立てるシステムです。 ここまでは名刺管理システムと似ていますね。 CRM独自の機能としては、  

SFA機能

顧客の基本情報のほかに、各顧客ごとの商談状況・販売履歴・売上見込みなど、SFA(Sales Force Automation:営業支援システム)の概念も組み合わされている点があります。 それぞれの顧客との取引記録を取ることで、その顧客の嗜好や取引頻度を営業に役立てることができるわけですね。  

マーケティング機能つき!!

またCRMではマーケティング支援まで包括していることが多く、一斉メール配信や顧客スコアリングなどの機能がついているものもあります。        

名刺管理ツールとは?

最近流行りの、ビジネス上でやり取りする名刺を効率よく管理するためのシステムであり、名刺管理を効率良く行うための機能が多数備わっています。  

名刺のスキャン

名刺管理システムの最大の特長は、このスキャンによる名刺情報の取り込みです。 名刺管理システムはスキャン機能によって名刺の情報を読み取り、それをシステムへ自動的に登録します。もちろん精度は100%ではないので、目視確認と微調整が必要ですけれども。この名刺スキャン機能が名刺管理システムの情報入力のフレキシビリティの源です。 運営会社によってはAIを導入していたりオペレーターが手入力していたり、正確な情報を取り込めるようなところもあります。  

マルチデバイスに対応

名刺管理システムは大抵の場合、その情報を参照するのに使用する端末を選びません。 外回りの営業で次に行く取引先の情報を確認したいのに、会社のデスクトップパソコンからしかアクセスできないようでは役に立ちませんよね。名刺情報を取り込む際にもスマホカメラや携帯スキャナーを活用するという事情もあります。 多くの名刺管理システムは、マルチデバイスに対応するための機能を提供しています。  

まとめ

名刺管理ツールとCRM(顧客管理ツール)について、それぞれの特長について記事にしました。 両者ともに似たようなデータを取り扱いますが、その用途や情報元の性格の違いから、それぞれに特化した別のものだということが説明できていたでしょうか。 CRMをすでに導入していても名刺管理システムを導入する余地はあります。 名刺管理で営業効率をあげてみてはいかがでしょうか。 その際、スキャンしなければならない名刺が大量にある場合には、ぜひ名刺入力代行サービスのご活用をご検討ください。